花粉の時期に布団は干すべき?
つらい花粉症による症状は一度始まると中々炎症がおさまらず、大変な思いをすることもありますよね。
布団も湿気やダニが気になるから天日干ししたいけど、花粉がついて就寝時に花粉症の症状が起きてしまうのも困るもの。
今回は花粉症の時期でも布団は天日干ししたほうがいいのか?という問題を取り上げ、天日干しの効果や必要性、天日干ししたくない場合のメンテナンス方法などをご紹介していきます。
寝具のメンテナンス方法を変えることで、就寝時のつらいアレルギー症状を緩和することが出来ます。
シーズンが始まる前に対策をして、今回こそは花粉症で睡眠を阻害されないようにしたいですね。
布団を干すメリット・デメリットは?
梅雨や花粉シーズンなど、布団を干しづらい時期になると寝具の湿気やカビ、ダニなどが気になりますよね。
布団を天日干しすれば湿気も取れて、カビやダニ対策もバッチリ!
天日干しは道具もいらず費用もかからない手軽な手段ではありますが、実はデメリットも存在します。
まずは花粉症シーズンでも布団を干したほうがいいのか、メリットとデメリットを見ていきましょう。
天日干しのメリット
天日干しすることによって布団の湿気をとり、乾燥させることが出来ます。
ふかふかでお日様の香りのする布団はとっても気持ちがいいものですよね。
また、紫外線に当てることで除菌や消臭の効果も期待ができます。
天日干しはダニにも効果があると思われがちですが、残念ながら天日干しではダニを死滅させることは出来ません。
効果が0というわけではないですが、ダニ対策には別の方法を考える必要があります。
天日干しのデメリット
天日干しをすると紫外線があたるため、寝具の焼けや繊維の痛みなど、布団の寿命を縮めることに繋がります。
また、布団を干したときには布団たたきでホコリやダニを落としたくなってしまうものですが、布団を叩くと逆に布団表面のダニの数が増えるという研究結果もあります。
叩くことで布団が破けたり、中の綿が潰れてしまったりする可能性もあります。
布団を叩くのはデメリットの方が多いため、表面をなでるようにしてホコリを落とす程度にしておきましょう。
布団を外干しすることで得られるメリットはわずか
当たり前のようにしている布団干しですが、大変さとは裏腹にあまり大きなメリットはなく、逆に天日干しすることでデメリットも生まれます。
特に花粉症の方にとって花粉が飛ぶ時期に布団を外干しすることは快適な睡眠時間を失う原因になりかねません。
天日干しをしたあとで払ってから取り込んだり、掃除機をかけたりと付着した花粉をある程度取ることも出来ますが、個人的には家の中でできるメンテナンスを行い、布団はなるべく外に出さないことをオススメしたいです。
花粉の時期の布団のお手入れ方法
花粉症の時期に布団を外干しするのは余りメリットが大きくないことをご紹介してきました。
ここからは外干しせずに寝具を清潔に保つための手入れの方法をご紹介していきます。
日当たりの良い場所に広げておくだけでも効果あり
布団の湿気が気になる場合には日当たりの良い場所に広げておくだけでも布団の湿気を飛ばして、カビ対策やダニが繁殖しやすい環境を作らないようにすることができます。
床にそのまま敷く場合はこまめに裏返すことで両面を日に当てて乾燥させるようにしましょう。
椅子に立てかけたり、布団干しを利用することで両面を同時に乾燥させることが出来るので有効活用していきましょう。
布団干しは屋内では場所を取りがちなので、使用していない時にはコンパクトに折りたたんで収納できるような商品がおすすめです。
徹底的にキレイにしたいならクリーニング
花粉の時期に布団をクリーニングに出すのも良いでしょう。
羽毛布団や敷布団は家で丸洗いすることが難しく何年も洗っていないという家庭も多いのが現実。
カバーはつけていても汗や皮脂は思ったよりも布団に染み込んでしまい、汚れとして蓄積しています。
何年も丸洗いできていない布団は水洗いをすると驚くほどの汚れが出てきます。洗浄で使った水はドブのような濁り具合…。
一年に一度くらいはクリーニングで丸洗いすると普段のお手入れの効果も出やすくなります。
クリーニングに出すのは申し込みや準備が面倒というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、近頃ではネットで簡単な申込みだけしてあとは全てお任せできちゃうサービスもあります。
オフシーズンの間など、クリーニング後にそのまま数カ月間保管してくれるサービスもあります。
上手に活用することで、収納スペースの節約になるだけでなく、自宅で保管している間に汚れがついたりダニが発生するなどのトラブルを避けることも出来ますね。
布団乾燥機なら布団の乾燥と一緒にダニ対策も
屋内干しでは物足りないけど、クリーニングに出すのは費用もかかるし今年はいいかな
屋内干しでは物足りないけどクリーニングに出すのは費用もかかるしやっぱり面倒だ、という方は布団乾燥機を使ってみるのはいかがでしょうか?
近頃では手軽に使えるノズル式が主流になりつつありますが、個人的にはノズル式とカバー式の両方で使える布団乾燥機の利用をオススメしています。
なぜならノズル式は手軽に布団を乾燥させることが出来るので手間いらずなのはいいのですが、布団の乾燥、温めにムラが出来てしまうという難点があるから。
特にダニ対策もしたいときには布団をまんべんなく高温にする必要があるため、布団全体を包んで温められるカバー式が必要になります。
普段はノズル式で湿気対策をし、月に一度くらいのペースでカバーを使った徹底的な対策をするのが良いでしょう。
ホコリや花粉は布団クリーナーで除去
布団を外で干せないとホコリや花粉、ダニの死骸などハウスダストが落とせずに気になるという方もいらっしゃるかと思います。
布団についたホコリが気になるときは布団クリーナーの出番。
布団クリーナーには布団叩き機能が搭載されているモデルも多く、布団内部のホコリまで叩き出してそのまま吸引してくれます。
また、紫外線を照射して除菌や消臭ができる機能が搭載されているモデルを選べば天日干しと同様の除菌消臭効果を得られます。
どうしても布団を干したいときは?
外干ししなくてもお手入れできるのは分かったけど、やっぱり何となく外干ししたい…。何か良い方法はないの?
ここまでは布団を外干しせずに衛生的に保つためのお手入れ方法を紹介してきましたが、気分的に外に干したい!というかたもいらっしゃると思います。
ここからはどうしても外干ししたいときに出来る対策をご紹介していきます。
花粉の量が少ない時間帯だけ干す
どうしても天日干ししたい場合は、花粉の飛散量が少ない時間帯を選んで干すようにしましょう。
一般的に布団を干すのに適しているとされているのは10-15時頃ですが、花粉の飛散量を加味するとかなり限られた時間になります。
天候や地域にもよりますが、都市部では昼頃から花粉の飛散量がグッと増えてきます。
そのため、布団を干すのは10-12時頃が良いでしょう。
ただし、あくまでも花粉の飛散量が少なめというだけで花粉の付着は避けられないことには注意が必要です。
抗アレル物質剤を使った布団カバーを使う
最近では抗アレル物質剤と呼ばれる特殊な素材を使用している布団カバーもあります。
この布団カバーは付着した花粉やダニの死骸などのアレル物質を包み込むことで働きを抑えてくれるので、花粉が付着してしまっても花粉症の症状を抑えることができる優れもの。
抗アレル物質の働きは使用とともに落ちてきますが、洗濯をすることでリセットされ効果が復活。
効果の低下を心配することなく何度も洗濯でき、しかも洗濯のたびに効果が復活するのはとっても嬉しい機能ですよね!
花粉はどれだけ気をつけていても、寝具を外干ししなくても少なからず家の中には侵入してきてしまうもの。
外干ししたい人にも外干ししない人にもおすすめできる布団カバーを是非試してみてはいかがですか?
花粉よけのカバーをして干す
外に干す際に花粉避けのカバーをかけることでも寝具に花粉が付着するのを防ぐことが出来ます。
黒色のカバーを選べば布団の温度が上がりやすくなるので、効率よく干すこともできるようになりますね。
カバーをかける手間が発生することや、紫外線による殺菌効果が弱くなってしまうなどのデメリットもありますので、メリットとデメリットを比較して検討してみるのが良いでしょう。
掃除機や布団クリーナーを使う
外干ししたあとに布団に掃除機や布団クリーナーをかけることでも花粉の影響を抑えることができます。
就寝中の花粉の影響は抑えられますが、屋内には花粉が入ってきてしまうで、布団だけではなく床や衣服なども花粉を除去する必要が出てしまうのがデメリット。
この方法を採用するくらいなら部屋干し+布団クリーナーのお手入れ方法をおすすめしたいですね。
まとめ
今回は花粉の時期の布団の手入れの方法についてご紹介してきました。
外干しした布団はふかふかで気持ちがいいものですが、メリットとデメリットを比較すると部屋干しという手段でもいいかなと思った方もいるのではないでしょうか?
個人的には布団の乾燥と、ダニの対策両方を一度に出来る布団乾燥機の活用をおすすめしたいです。
布団のお手入れを工夫することで就寝中に花粉症の症状に悩まされることをなくしていきたいですね。