布団が底冷えする理由
冬場になると布団に入っても底冷えしているせいで寒くて寝られないということはありませんか?
暖房をつけても床からくる冷気で布団の中が暖まらなかったり、夜中に寒くて起きてしまうなんてこともあるでしょう。
布団に入っても寒いなんて悲しすぎる!寝具を替えるのは手間がかかるから手軽な方法はないかな?
せっかく良い掛布団を買ったのに布団の中が暖まらない…。これって床から冷えが来てるのかな?
寒い時期こそ布団に入ればぽかぽかと幸せな気分で暖まりたいですよね。
今回は布団が底冷えする原因と、様々な対策をご紹介していきます。
底冷えする布団にありがちな床面の結露対策についても触れていますので参考にしてくださいね!
布団が底冷えする原因
まずは布団が底冷えする原因についてご紹介していきたいと思います。
布団が底冷えする原因によって対策も変わってきますので、自分の布団の底冷えは何が原因で起こっているのかを知っておくと適切な対策が取れます。
むやみに対策をしても効果が出ないこともありますので気を付けましょう!
敷布団を直敷きしている
布団が底冷えする原因で一番多いのは敷布団を畳やフローリングなど床の上に直接引いている場合です。
敷布団にも多少の厚みと断熱効果はありますが、床からの冷気を遮断できるほどの効果はありません。
敷布団を直敷きしている場合は布団の下に断熱効果のあるシートを敷いたり、敷きパッドを替えることで解消できる可能性があります。
また、敷布団の直敷きは結露も起こりやすい状態なので、敷布団や床にカビが生えてダメになってしまうこともあります。
毎日畳んで片づけていれば問題ないですが、敷きっぱなしの場合は結露対策のためにも早急に対応する必要があるでしょう。
掛布団の保温効果が弱い
下から冷えていると思っていたら実は掛布団から熱が逃げてしまっているのが原因の場合もあります。
毛布はふわふわで肌触りは気持ちが良いですが、保温性という面では羽毛布団の方が優れています。
毛布だけ使っているという方は羽毛布団も併せて使うのが良いでしょう。
また、毛布と羽毛布団を使っている場合は羽毛布団を下にした方が温かいと言われています。
それは羽毛が体温を感知することで膨らみ保温効果を発揮するという性質があるから。
なるべく体に近い位置で羽毛布団を使うことで羽毛の効果を最大限に発揮することができるというわけですね。
羽毛布団は生地がつるつるしていて冷たく感じるという場合は、カバーを替えて自分好みの肌触りに替えるのがおすすめです。
布団がしおれている
布団の寿命が来ていると布団の保温効果が弱まり、寒さを感じる原因となっている場合があります。
寝具の寿命は品質や素材によっても異なりますが、一般的に羽毛布団の寿命は10-15年、敷布団は3-5年が目安だとされています。
寿命が来ていなくても、寝具が水分を多く含むようになると保温効果は減少します。
布団が少しヘタってきたと感じるときは、布団乾燥機で布団をしっかりと乾燥させてあげたり、クリーニングに出して徹底的にリセットしてあげるのがおすすめです。
冷気の近くで寝ている
部屋の中でも特に窓の近くはコールドドラフト現象と呼ばれる空気の流れが起こりやすくなっています。
窓の近くに布団を引いていると冷気を浴び続けることになるため、布団で防寒していても寒さを感じる場合があります。
布団を敷くならなるべく窓から離れた場所を選ぶのが良いでしょう。
部屋の間取り的に布団を移動できないときにはカーテンレールカバーをつけたり、窓に断熱材を貼るなど、コールドドラフト現象そのものを防ぐための対策をすることで冷気の流れを抑えることができます。
特に窓に断熱シートを張る対策は冬の寒さだけではなく、夏の暑さ対策にも。
冷暖房効果の効率アップや節電にもつながる経済的な対策です。
底冷え対策の方法
ここからは布団が底冷えする際の具体的な対策をご紹介していきます。
底冷えする原因や、予算に合わせて自分に合った対策を探してみてくださいね。
寝る場所を変えてみる
寝る場所を変えるだけでも底冷えが解消される可能性があります。
例えば、寝室を1階から2階にする。
部屋の中でも窓から一番遠い場所に布団を敷く。
など、単純でお金もかからない方法ですが、根本から問題を解決できる可能性があります。
アルミシートを敷く
敷布団と床の間に断熱材となるアルミシートを敷くのも低コストで出来る対策です。
アルミシートは100円ショップなどでも販売されているので、とりあえず簡単に安くできる対策がしたいという方にはおすすめ。
ただし、100円ショップなどで売っているアルミシートは底冷えを解消するには少々薄すぎるという問題があります。
断熱効果が弱いことから結露も解決できない場合があるため、しっかりと断熱効果を得たいという方は厚手のアルミシートを選ぶと良いでしょう。
また、結露対策としてアルミシートの下に乾燥シートを敷くのもおすすめです。
アルミシートの中でも特におすすめなのが、山善の『マグナムスーパーDX』という断熱シート。
一般的なアルミシートの厚さは2~5mm程度のものが多い中で、この商品はなんと15mmという極厚仕様!
防ダニ加工もついているので布団の下に敷くには最適。
蛇腹形式で折りたたんで収納できるのもうれしいですが、蛇腹は立てて干しておけるのがうれしいところ。
布団の下に敷くならこれ一択!と言えるほどの良品です。
コルクマットを敷く
アルミシートとともにおすすめなのがコルクマット。
布団の下にのみ敷くのも断熱効果、吸湿効果がありおすすめできますが、部屋全体に敷き詰めるという方法もおすすめです。
コルクマットは空気を含む構造をしているため、温度や湿度を保つ効果を持っています。
寝室の床に敷き詰めることで温度や湿度の急激な変化を防ぐ効果が期待できます。
また、防水性・防火性にも優れているなどたくさんのメリットを持つ素材なので家中をコルクの床材にリフォームする方もいるほど。
リフォームはかなり大掛かり+コストも高額になるため、寝室の床だけという場合は手軽に敷けるジョイントマットがおすすめ!
厚さは0.8mmのものが一般的ですが、厚みのある方が防寒対策には向いています。
布団の下に敷く場合は2.0mm厚の商品を選ぶ方が良いでしょう。
敷きパッドを変えてみる
布団の下にシートを敷いたりするのがめんどくさいという方には断熱発熱効果のある敷きパッドがおすすめです。
コルクボードやアルミシートと比較すると断熱効果は少し弱くなりますが、いつもの敷きパッドと交換するだけなので非常に手軽な対策です。
ベッドに替える
床から冷えるなら床から離れよう!ということで、いっそのことベッドに替えてしまうという手もあります。
マットレスに寝るのが苦手という方がたまにいらっしゃいますが、硬めのマットレスを選び、上にいつも使っている敷布団を敷けば、今までと寝心地を大きく変えることなく寒さから逃げることができます。
ベッドの高さが苦手だという方はローベッドにするという手段も。
ローベッドはマットレスを設置する部分がすのこ状になっているものが多いため、通気性が確保でき結露対策にも有効です。
マットレスを敷く
ベッドに替えるのはちょっと大変…。という場合は床にマットレスを置き、その上に布団を敷くという手段もあります。
マットレスの下の通気性が確保できなくなるため、定期的にマットレスを立てて換気をしたり除湿シートをマットレスの下にひいたりと湿気対策が必要にはなりますが、ベッドを設置するような手間や余計なコストはかかりません。
まとめ
今回は布団が底冷えするときの原因と対策をご紹介してきました。
冬は寒いからこそ布団に入っているときくらい寒さとは無縁でいたいですよね。
また、布団の底冷えは寒さだけではなく結露によるカビやダニの発生も引き起こしてしまうので、なるべく早めに対策をすることが望ましいです。
個人的にはマットレスを床に敷いてしまう方法がおすすめ。
布団の下にマットレスを敷くことで底冷えも解消されますし、寝心地も大幅に改善することができます。
底冷えだけではなく睡眠の質も改善できる対策、ぜひ試してみてくださいね!