電車やバスで寝てしまうのは何で?
皆さんは電車やバスの中で座っているときに、急に睡魔に襲われてうっかり寝過ごしちゃった!なんて経験はありませんか?
昨日はよく寝たはずなのに何で眠くなっちゃうんだろう?
気づいたら隣の人の肩で寝ちゃってた!寝るつもりもなかったのに恥ずかしいな…。
夜はちゃんと寝ているはずなのに何で乗り物に乗っていると寝ちゃうんだろう?って思いますよね。
今回は乗り物に乗っているときに急に襲ってくる謎の睡魔の原因と対策をご紹介したいと思います!
この記事を読んでいただくことで、うっかり寝過ごして遅刻!という事故も減らせると思いますので参考にしてくださいね!
電車やバスに乗っていると眠くなる原因
電車に乗っていると急に襲ってくる睡魔。
プライベートな空間でもなく、時には赤の他人と肩が触れるほどの近距離で座っているにもかかわらず、気づくと寝てしまっているなんてとても不思議なことですよね。
突然襲い来る睡魔の原因は実は『揺れ』にあると考えられているんです。
眠りを誘う『1Hz』の揺れ
揺れにもいろいろな揺れがありますが、人間の眠りを誘うのは『1Hz』程度のゆっくりとした揺れだと言われています。
『Hz(ヘルツ)』というのは周波数という振動の単位で、『1秒間に1回揺れる=1Hz』という表し方をします。
少しイメージがしづらいかもしれませんので、身近にあるぶら下がっているもの、例えばハンガーなどを手で揺らしてみてください。
「いーち」と一秒数える間に逆側へ行ってから元の位置へ戻ってくる速さが『1Hz』の揺れです。
どうして『1Hz』なの?
『1Hz』という単位は人間にとってなじみの深い周波数だと言われています。
人間の神経細胞が発する信号の周波数や、リラックスしているときの脳波の周波数も『約1Hz』。
ハンモックの揺れや、お母さんが赤ちゃんをあやすときに揺らす速度も『約1Hz』くらいの揺れです。
お母さんが赤ちゃんを『2Hz』で揺らしているところを想像してみてください。
思わず心配になっちゃいますよね(笑)
『1Hz』というのは人間が昔から馴染んできた周波数でもあり、電車内ではそれと同じくらいの周波数で揺れを感じるため、急に睡魔に襲われてしまうと考えられているのです。
車内での睡眠の質は高い?それとも低い?
『気づいた時には降りるはずだった駅を通り過ぎてしまっていた…。』
電車の中で眠ってしまったときは、まるで気絶でもしたかのように突然寝落ちしてしまっていたなんてこともありますよね。
体感では一瞬で深い眠りに入ってしまったように感じますが、実際のところ浅い眠りなのか、ぐっすりと深い眠りなのか、眠りの質はどうなのでしょうか?
車内での眠りは注意睡眠
車内での眠りは『注意睡眠』と呼ばれ、眠りの状態としては浅いと言われています。
降りるべき駅で急に「はっ!」と目覚めたり、比較的起きた後すぐに頭がはっきりとしているのも深い眠りには入らなかったためです。
眠りの質という観点からすると『高くはない』というのが現実です。
気絶と間違うほどの眠気でも他人の存在や、雑音、椅子の座り心地などで眠り自体は妨げられているのでしょうね。
ただ、質の高くない短時間の睡眠でも脳や感覚器官を休息させたり、緊張やストレスを緩和することは出来ます。
また、慢性的な睡眠不足を抱えている方の場合は、短時間でも睡眠をとることで多少は睡眠不足を緩和することが出来ます。
通勤中にでも高確率で座ることが出来る。という方は、電車移動の時間を休息の時間に充ててもいいかもしれませんね。
その睡魔、本当は寝不足かも?
今回は電車やバスに乗っているときに急に襲ってくる睡魔について解説をしていますが、車内に限らずランチやカフェなど座って休憩をしている最中や、仕事中にも眠気に困らされているという方は、自分でも気づかぬうちに慢性的な睡眠不足を抱えている可能性があります。
毎日少しずつ寝不足の状態が蓄積し、慢性的な睡眠不足に陥っている状態を『睡眠負債』と言ったりします。
仕事や学校のある日と休みの日の起床時間に2時間以上のずれがある人は要注意。
睡眠時間が足りていないという方は、生活を見直して睡眠時間を確保できるようにした方が良いでしょう。
睡眠時間は足りているはずなのに睡眠不足かも?という方は質の良い睡眠がとれていない可能性があります。
一度自分の寝具や睡眠環境を見直してみることをおススメします。
寝過ごさないためにできる対策
ここからは電車で睡魔に襲われてしまったとき、もしくは事前にできる対策をご紹介していきます。
どれも簡単にできる対策なので、寝過ごしてしまう前に試してみてくださいね!
アラームをかける
オーソドックスですが、時計は裏切りません。
車内で音が出てしまうとマナー的にもよろしくないので、スマホを上手に使いましょう。
スマホのアラーム機能には消音状態でバイブレーションだけ動作する設定もついています。
また、アラーム自体を設定し忘れてしまったのでは意味がないですよね(笑)
そんなときはアラームの曜日設定が便利です。
『週末はアラームを鳴らさない』、『月~金曜日は8:30にセット』など曜日を設定しておくとその曜日は自動的に毎週アラームが鳴るようになります。
私も電車で通勤をしていますが、記事の執筆など何かに集中していて、寝てもいないのに乗り過ごすことが多々あったので、この曜日設定で勝手にアラームが作動するようにしています。
出発前にコーヒーを飲む
皆さんもご存じの通りコーヒーにはカフェインという興奮作用のある物質が含まれています。
コーヒーを出発の前に飲んでおくことで頭もスッキリしますし、移動中の眠気も緩和してくれます。
ちなみにコーヒーを含めカフェイン入りの飲料を摂取してからカフェインの興奮作用が出てくるまでには約30分から1時間ほどの時間がかかります。
出発の直前に飲んでも、移動中はカフェインの効果が出てこないのでは意味がなくなってしまうので、出発の30分前くらいに飲み切るくらいのタイミングが良いでしょう。
カフェインには利尿作用もありますので、飲みすぎには注意が必要です。
コーヒーを淹れるのが面倒だったり、歯の着色が気になるという方には『カフェインサプリ』や眠気対策用の栄養ドリンクがおススメです。
気楽にカフェインが摂れてしまう分、飲みすぎには注意しましょうね!
毎朝コーヒーを淹れるのは時間的にも厳しいけど、サプリメントなら気軽に飲めていいかもね!
ガムを噛む
3つ目の対策はガムを噛むこと。
ミントの爽やかな香りのするガムや、刺激の強めのガムを噛むことで気分をリフレッシュ出来ることはもちろんのこと、噛むという行為自体に脳への血流を促進し、働きをよくする効果があります。
脳への血流が促進されることで眠気の軽減につながりますし、実は認知症予防にも効果があると言われています。
認知症なんてまだまだ先のこと、と思うかもしれませんが、日々の習慣と積み重ねが思わぬ結果を産む可能性はありますよ?
さいごに
いかがでしたか?
電車に乗っていると急に眠くなってしまったりする原因は『1Hz』の揺れ。ということをご紹介しました。
近年では揺れによって眠気が誘われる効果を入眠に活かせないかなどの研究もおこなわれているようです。
電車で眠くなってしまう現象が、不眠対策などに活かせる日が来ると良いですね。
あまりにも睡魔に悩まされる場合は『睡眠負債』など慢性的な睡眠不足の状態になってしまっている可能性もあります。
Into The Deepではほかにも質の良い睡眠を取るための方法もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。